増税のポイント還元事業やオリンピックに向けて、多様なキャッシュレス決済が普及してきました。
20%還元キャンペーンなどが様々な「○○Pay」のPRとして展開しているなか、QRコード決済を使ってみようかなと思い始めている方も多いと思います。
ただ、いざ始めるとなると「安全性」や「現金じゃないと使いすぎてしまいそう」などネガティブな印象を持ってしまうのが普通の感覚だと思います。
この記事は、QRコード決済でも人気の「LINE Pay」を安全に使うためにできることを初心者向けにまとめています。
また、万が一不正利用にあってしまった場合の対処法もまとめているので、使い始めるのが不安な人の備えの知識になれば幸いです。
Contents
LINE Payは危ない? 安全性は大丈夫?
LINE Payに関しての声にはこんなものがあるようです。
- LINE Payで銀行口座登録しても危険はないのか。
- LINE Payは韓国の企業? 韓国に情報が流れるのでは?
- LINE Payではクレジットカード登録がいるの?
- LINE Payを使って不正利用に巻き込まれる可能性は?
どの疑問も正直、プラグラミングなどIT技術に疎い一般人からすると、どこまでが無意味な風評で、実際に安全に使える方法は何かが分からない。
ただ、「LINE Payは韓国の企業だから韓国に情報が流れる」というのはちょっと安直すぎると思います^^;
まず、LINE Payの親会社は「LINE」。LINEの親会社は「NEVER社」という韓国企業であることは事実です。
ただ、親会社だから顧客の金融情報をなんでも取得して運用できるというわけではもちろんありません。
LINE Payは、クレジット業界の国際データセキュリティ基準「PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standards)」における最高レベル認証「レベル1」を取得しており、安全で信頼性の高いサービスと言えます。
情報漏洩やセキュリティについて気になる方は以下の記事を参考にしてみるといいかもしれません。
少し古い記事ですが、韓国ネイバー創業者、李ヘジン氏のインタビュー記事です。
「LINEは日本企業」、韓国親会社トップが言明(日経ビジネス 2016年7月26日)
コメント欄でのコメント合戦を読むとなるほどなぁと勉強になります。
こら!LINEの危険性は高いって嘘付いた人でてきなさい!
個人的には、どんなサービスを使うにも絶対の安全はないので、LINEPayだけが特別に危険だとは感じていません。
LINE Payで、もし不正利用などのトラブルにあったら
安全な使い方の前に、万が一不正利用などのトラブルにあった場合、どのような対応をすべきなのか確認しておきましょう。
まず、補償の対象となるケースはこんなとき。
- スマートフォンを紛失し、LINE Payにログインされ不正に支払いされてしまった
- LINEとLINE Payのパスワードが第三者に特定され、勝手にアカウントを利用されてしまった
など……
補償の対象にならないケースはこんなとき。
- 自らLINE Payのパスワードを他者に伝えた場合
- 利用者の意思で行われた送金
- 利用規約に反した使い方をしていた場合
など……
LINE Payでは、第三者による不正行為によって発生した損害を補償する制度を導入しています。
送金・支払い・出金など全てのLINE Payサービスが補償の対象となり、損害額はLINE Payがカバーします。
- 被害者の責任が認められる場合を除きます。
- 損害発生時から、30日以内の申し立てが必要となります。
- LINE Cashアカウントの1事故あたりの補償限度額は、原則10万円です。
- LINE Moneyアカウントの1事故あたりの損害額が10万円を超過する場合は、補償限度額の引き上げを個別検討します。
LINE Pay お問い合わせフォームにて、ご利用の端末を選んだ上、”LINE Pay(決済サービス)”を選択し、詳細をお送りください。
補償には、不正利用の発生から30日以内にご報告いただく必要がありますので、発覚次第直ちにお問い合わせください。
30日経過したのちに報告をしても補償されないことと、10万以上は補償してもらえないのが注意点ですね。
電話連絡先がないので、何かあってもお問い合わせフォームから連絡するしかないのが、最近の会社だぜ…っていうかんじですね。
初心者がLINE payを安全に使う方法は?
ビビりの主婦の私は用心深くQRコード決済サービスを導入しています。
ですので、「なんだか不安」という人の参考になる安全な使い始め方をご紹介します。
- クレジットカードは登録しない
- 口座登録は登録しない
- 2万円以上はチャージしない
- スマホにはロックをかける
- LINE Payを起動するときに指紋認証(orパスワード)をかける
クレジットカードや口座登録をしない
まず、LINE Payの特徴は「クレジットカード登録が必要ない」ことと、「口座登録も必須ではない」ということです。
チャージの方法は、「セブンATM」「ファミマのFamiポート」「コンビニのレジ」「銀行口座」「LINE Payカードでレジチャージ」の5種類。
他のQRコード決済はクレジットカード登録が必須の場合もありますが、LINE Payは前払いのチャージ式であることが特徴です。
いずれのチャージ方法にせよ、あらかじめチャージした金額までしか使用することができない決済サービスなのです。
クレジットカードや口座登録をしていなければ、残高以上に勝手にどんどん使いまくられることがないので、使い始めは、別のチャージ方法を選択すれば安心できると思います。
2万円以上はチャージしない
万が一、不正にログインされても、カードや口座情報がなければ残高以上に使われるリスクはないでしょう。
なので、残高に必要以上の高額を入れておかないこともリスクを減らすことにつながります。
ちなみに、私はLINE Payで電気代の請求書支払いをしているので、一度に入れる額は最大2万円という感覚ですが、基本的にコンビニなどでのチャージは1000円単位でできるので、使い始めは3000円くらいだけにしておくのもいいと思います。
スマホのロックやパスワード
これは基本的なことですが、スマホが盗まれてしまうと、何をされるかわかりません。
単純なことですが、スマホを開くときのロックはかけておきましょう。
家に鍵をかけておきましょうというかんじの話です。単純だけど悪用を阻む第一の壁にはなってくれます。
そして、LINE Payを開く際にもパスコードか指紋認証が必要な設定にしておきましょう。
使うときは一手間かかりますが、指紋認証なら面倒くささはあまりないでしょう。
LINEアプリの「ウォレット」からLINEPayを使うときは基本的に指紋認証かパスコードが求められる設定ですが、LINE Pay専用のアプリを使うときは自分で設定する必要があります。
セキュリティのことを考えると、ロックはかけておいた方がよいでしょう。
私も使い始めてはビビってましたが、口座登録をしておらず、チャージ残高も少ない状態だと、被害が大きくなるリスクがそもそもないので不安感もなく使い始められました。
徐々に慣れてきたときに、口座登録をしてチャージをしやすくしたり、LINE Pay専用アプリを入れて、Pay画面を開きやすくしたりして、利便性をアップさせていくといいと思います!